組立におけるタッピング/フェイシングの必要性!?
by: 川崎 聡

 

 

寒い日が続いてますね。。

先日結婚式をあげた大阪本館スタッフ川崎です!(関係ないか!?笑^^;)

さて、今回はちと専門的な話をしてみます。

 

みなさん、タッピング / フェイシングという言葉ご存知ですか?

ま〜おそらく知ってる方も少ないと思います。

てか、知ってても特別関係ないというのが正直な答えかもしれません。。^^;笑

 

 

ただ、車体を組んでいく中で意外と大事な事でもあったりします。

 

 

 

先日、フレーム乗せ替えのお客様の車体を担当させて頂きました。

そちらの車体を例にご説明していきます。

 

 

タッピング(タップ切り)とは?

ネジ山に塗料が載っていたり、ネジ山の凹凸が乱れた状態で、そのままネジを締めてしまうと、ネジ山の破損につながり最悪の場合は固定が出来なくなってしまう。これを予防するために専用工具を使い、ネジ山の凹凸を整える作業の事。

 

ちなみにその逆の雄ネジの方の凹凸を整える事をダイスをかける(ネジ切りダイス)と言います。

こちらも非常に重要な作業になってきます。

 

フェイシングとは?

いわゆる面取り。BBやヘッドの部分で行います。フェイス面が整っていないとBBアダプターやヘッドセットが真っすぐに装着できず、ペダリングやハンドルの操作性が重くなったりします。これを防ぐために専用工具を使い、フェイス面の歪みやペイントの付着による不整断面を修正する作業の事。

 

 

 

さて作業を行いましたフレームはこちら。DE ROSANUOVO CLASSICO

言わずと知れたイタリアの職人さんが手間暇惜しまず組み上げられた特別な高級スチールフレーム!!

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まずは、フロントフォークから。

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フロントフォークのコラムカットを行った後、ダイスをかけていきます。

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分かります?下に広がるこの削りカス。ダイスをかける前はヘッドパーツもスムーズに入らなかったのが

かけた後は、スルスル〜と気持ちよく入っていきます^^

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次は、一番重要なBB部分。まずはタップを先にかけます。

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かけた後。分かります?奥に沢山削りカスが転がってるのが。削りカスが出るという事は

そんだけネジ山にカスが詰まっていたという事です!

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タッピングした後は、今度はBBの面取りフェイスングを行います。これがある意味一番神経使う作業です。

削りすぎるとシェル幅が狭くなってしまいますし、時たま周りの塗装が剥げたりする場合があります。。

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こういう所にもタップをかけて行きます。リアディレイラーを取付けるネジ山。

分かりますか?ネジ山の凹凸が塗料等で埋まってしまってるのが。。

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そしてシートチューブにもリーマーをかけて中を削ります。

そうしないとシートポストが傷だらけになったりします!!!

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他にもボトルゲージのネジ穴とか穴という穴はほぼすべてタップをかけました。

 

 

 

ここで、みなさん、疑問に思いませんか?

なぜちゃんと工場や職人が組み立てた物なのに、わざわざこういう作業をする必要が有るのか?

 

一言で言えばフレームの精度の問題です。

 

もちろんフレーム制作時に精度が高い工場、メーカーならこういう作業をする必要も無くなります。

 

ただ工場生産でも微妙にゆがんだりしてしまう事はよく有りますので上記の作業を行わないとシマノのホローテックは軸に対して垂直につかなかったりします。また昔のフレームだと、元々BBシェル自体の精度も低かったですし、そこにさらにフレームを溶接する際の熱での変形もあるので、フレームの形にした後でタップを通して、フェイスカットをしないと、ってのはあったんじゃないかとは思います。ロウ付けの際に酸化防止で塗るフラックスを落とすのに、希硫酸の液に浸したりもするので、錆が浮いてる事もありますので、それを落とす効果もあります。

 

ただ、全ての車体でこういう作業をするわけでは有りません!!

 

カーボン素材ではまず出来ません!ただし、カーボンフレームでもエンド、BB部分やヘッドチューブ付近はアルミの部材が使われているモデルも有ります。アルミ面であればフェイシング、タッピングは可能です。しかし、そのような作業を行わなくてもメーカー出荷時の段階で、しっかりとした精度が出されているものもあり、ユーザー側での作業は必要ないケースもあります。基本的にカーボンはメーカーの精度を信じるしかありません。カーボンを削るのはもってのほかですし、アルミが多く見えていても強度上それ以上薄くしてはいけない場合が多いです。

 

おもにこういう作業を行うのはクロモリ等のスチール素材のフレームです。ちなみにチタンですが、これもカーボンと同じく基本的に歯を当ててはいけません。なかにアルミのスリーブが入れてあったとしても、焼き付いてしまう可能性が高いです。

 

ちょっとした事ですが、その作業を行うか行わないかでペダリング、操作性が変わってきたりします。

 

ワイズロード大阪本館では、必ず必要なフレームには上記の作業を行います!!

 

あなたのクロモリフレームは大丈夫ですか?

 

 

 

 

2014/12/17

SATOSHI KAWASAKI

 

 

 

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